おじさん介護日記

楽しく介護。時々後ろ向き

【ポリファーマシー】お薬の話し

ポリファーマシーとは「Poly(多くの)」+「Pharmacy(調剤)」の造語ですが、単に薬剤数が多いことではなく、薬剤が多いことにより、薬物有害事象 *につながる状態や飲み間違い、残薬の発生につながる問題のことをいいます。 さらに、不要な処方や過量重複投与など、あらゆる不適正処方も含みます

 

 

今おじさんが服用している薬の種類は8種類。

回復期病院を退院した時は10種類。

 

主に、血圧を下げる薬、尿を出しやすくする薬、痺れの痛みを和らげる薬、胃薬。

 

退院してから2年くらい経ち、おじさんの体の具合も変わっていった。

お腹が痛くなる頻度が増え、デイケアを休みがちになったり。

 

定期検診で相談したが精神的なものかも、と言われるだけで対策らしい対策はなかった。

 

自己判断はよくないが、ウンチを柔らかくし、排便を促す薬のマグミットはお腹が痛くなることがあると聞いていたので、試しに毎食後の服用をデイケアに行く朝の分は飲まないでみた。

 

するとお腹の痛みが減り、デイケアに行ける頻度がふえた。

 

マグミットを飲まないことで排便がスムーズに行かないことも懸念していたが、特に変わらずウンチを出すことが出来た。

 

おじさんと相談しながらマグミットの量とタイミングを変えて服用。

お腹の張りが大きいときなどは飲んで促進させたり、お腹が痛いときは飲まなかったり。

 

何ヶ月が経つとマグミットは殆ど飲まずで、溜まるいっぽう。

 

次の検診の際、お腹の痛みの様子を伝え、マグミットで調整しているが大丈夫だろうか、と聞いたら、それで問題ないとのこと。

いざという時は溜まったマグミットで調整しようとなり、処方をしてもらうのをやめた。

 

飲まなくなったもう1つの薬はリクシアナ。

 

血を固まりにくくし血栓をできにくくする薬。

 

この薬を飲んでいた理由は、倒れた直後に足の血管に血栓ができ、その血栓脳梗塞心筋梗塞をおこす原因になる恐れがあるので、血が固まりにくくなるこの薬を服用することになったのだ。

 

倒れた直後とは違い、車イスに乗る頻度が増え、リハビリのため足こぎを積極的に行うようになっていたので、血栓ができる可能性は少ないだろう、ということで失くすことになった。

 

服用の量が減ったのがリリカ。

 

麻痺からくる痺れ、痛みを抑える薬。

当初より3分の1に減らした。

 

この薬は眠くなる副作用があり、車イスに乗る時間を増やさなければいけないのに、眠くて乗れないという弊害があった。

 

検診のときに眠くで仕方ないと相談し、リリカの量を少しずつ減らしていった。

 

手足の痺れも徐々に減り、量を減らしても痛みはあまりない様子。

寒くなると、指先などの痛みが出るらしく、時期によって増やし調整。

 

 

時間の経過とともに体の具合は変わっていく。

 

前は丁度良い薬の量でも、体の機能が回復してきてバランスが崩れてしまったり、今の生活スタイルには不要な薬が出てきたり。

 

一貫して言えるのは、黙っていても医者から減らすことはないということ。

 

体の症状を伝えつつ、今自分がどういった薬を飲んでいるかを把握し、この薬は必要なのかなど、こちらから聞いていかないと余計な薬や量を服用することになる。

 

おじさんの付き添いで毎月一緒に病院へ行っているが待ち合い室にはお年寄りばかり。

 

この人達はちゃんと伝えれるのかな、と思ったり。

 

こういった事がポリファーマシーに繋がるんだろうな。