おじさん介護日記

楽しく介護。時々後ろ向き

なくならない口内炎

おじさんは表情が乏しい、上手に話せない、上手に噛めない、飲み込めないなどの後遺症も残っている。

 

食事をしてる時、話しをしてる時、毎日1度は必ず顔を歪める。

 

舌を噛んだり、口内を噛んだりするのだ。

 

たまに口の中をのぞくと3箇所くらいの口内炎が出来ていて、あわてて薬をぬる。

 

噛むのがあたり前で、少し噛んだくらいだと顔に出ない。

痛っ、て顔に出てなくても噛んでいるらしい。

こちらがわかる時は、思い切り噛んだとき。

 

噛む割合は、食事で7割、3割は話すとき。

 

日によって(体調などで)発話の滑らかさが違うのだが、口がよくまわるとき程噛むのだとか。

 

おじさんが発症したのは橋出血。

 

橋は顔の筋肉を動かす顔面神経などもある場所。

 

口の中では、いろいろな筋肉が複雑に連動し、噛む、飲み込む、話すなどが出来る。

 

特に舌は重要で、舌の形、運動が反射的に調節されることによりスムーズに噛む、飲み込むことが出来るのだとか。

 

上手に話す、飲み込むようになるためには、積極的に口を動かし、舌を噛むのを覚悟のうえで、失敗を重ねて協調性を合わせていくしかない。

 

最近痛さがまさり、口の自主練をさぼっていたが、また朝の自主練を再開したらしい。

 

おじさん曰く、リハビリで上手く話せるようになっても、口周りの動きと舌との協調はずれるみたいで、舌の動きがついてこなくて噛むらしい。

 

何度も失敗を繰り返してタイミングが合うようになり、噛まなくなっていくんだとか。

 

噛んで良くなってきたから、今よりも上手になるには噛むことは避けて通れない。

 

上手く話せる、食べれるようになってきたのはそれだけ噛んできたということ。

 

口周りの動きは、発症直後の0の状態からスタートして今は30くらい。

 

私だって、たまに舌を噛むと当然痛い。

思い切り噛むとだいぶ痛い。

 

その痛みをわかっているうえでずっと練習を続けてきたおじさんには頭が下がる。

 

1番近くで見ているけど、おじさんの痛みや辛さなんて殆どわかってあげられていないのだろう。