口の緩み問題
おじさんにはいろいろな後遺症があるが、涎と食べこぼし、飲みこぼしはおじさん本人も私も気になる後遺症。
おじさんは自分でコップを持ちストローを使い飲みものを飲むことが出来る。
食事も一口大の固形のものならスプーンを使って食べることが出来る。
しかし、以前よりは減ってきたが、右側の口角あたりから咀嚼しながら食べ物をポロポロこぼしてしまう。
水分をたくさんとらなければいけないので、飲むよう促すが、飲むとピュッと飛び、その度に口を拭いたり、洋服を拭いたりしなければならず、ティッシュの消費量はとにかくすごい。
原因は、麻痺によるもの。
右側の方が麻痺が強いため右側から落とす。
左側も麻痺はあるのだが、今は気にならない程度に改善した。
外食だって行こうと思えば行けるが、食べこぼしは側から見るとみっともなく、おじさん自身人の目を気にしてしまうので殆ど行かない。
何故だろうか、おじさんとの生活の中で1番嫌な気分になるのが食べこぼし。
仕方ないとはわかっているのだが、普通の人のマナーを当てはめてしまうからなのか?
それでも、いろいろな後遺症がある中で、口周りの改善が1番見られる。
おじさん自身が感じていて、話しが通じる、人から聞き返される頻度が減った、口の中を噛む回数が減ったなど。
毎日の会話とSTのリハビリ、自主練の成果だろう。
涎や食べこぼしは、口を閉じる力が弱いため。
改善するために、開けたり閉じたりを繰り返す運動をする。
その中で、おじさん1人でよくやっているリハビリが口や舌の動きが鍛えられる「パタカラ体操」
「パタカラ体操」とは、パ、タ、カ、ラ、の4文字を発声するだけの簡単なもの。
1文字ずつ、大きな声で、はっきりと、を意識して発声。
簡単に1人ベッドの上で出来るリハビリ。
食べること飲むことは日常生活の中であたり前の行為。
それが少しでもストレスなく出来るようになって行けば、生活の行動範囲や欲求が広がるだろう。
何より美味しいものをちゃんと美味しく食べられることはおじさんの幸せに繋がるのだ。
あまりイラっとせずに見守ってあげなければ。