おじさんの胸のうち
今日のおじさんとの会話。
先週まで放送していたドラマの話しをしていた流れで。
ドラマの主人公が交通事故で障害者になるドラマ。
『これくらいの障害ならいいのに、て見ていて思う。』
『こんなに私から体の機能を持って行かなくても。そこまで悪い事をしていないのに。神様を恨むわ。』
『酒もたばこもやったし、働き詰めだし、いつかは病気になるんだろう、とは思っていた。長生きなんてしなくていいと思っていたし、死ぬこと、麻痺も覚悟はしていたが、こんなに中途半端な状態で生き残るとは思わなかった。』
『この病気になるかもとは思っていたが、唯一思っていなかった状態になってしまった。』(ここまで体の機能がない状態で生き残るとは)
『いつも考えている。
この年齢でこの病気になった意味。
未だに意味は見つかっていないけど。』
以前投稿した、おじさんの体はこんな状態なのにいつも穏やか。
このことに対しての本音も聞かせてくれた。
⬇
目が覚めた時に、今の状態は一過性のものかと思い、2、3日経ったら元に戻るだろうと思った。
実はわめき散らそうとも思ったが、体の機能、全て失ったいま、自分らしさが全部なくなった状態。そうしてしまうと完全に自分にじゃなくなると思った。
自分らしくいることが自尊心を保つ手段だった。
おじさんのこの話しを聞いて、人間の感情の奥深さを思う。
私はただ単に、おじさんの穏やかな性格故と思っていたけど違っていた。
いかなる状態でも自分らしくありたいと思うこと。
極限の状態でも、自分らしさとは何なのかを導きだすこと。
おじさんの場合は穏やかな気性だったから良かったな。
最初の会話の中で思ったこと。
私もそうだけど、長生きしなくていいと思っている人は意外と多いと思う。
最悪の場合、自分の命は自分でなんとかすると思っていたりもする。
でも、おじさんのように死ぬ選択さえ出来ない状態になってしまうこともあるのだ。
⬇
今はおじさんがいる。
おじさんのためにも健康には気を付けよう。