おじさん介護日記

楽しく介護。時々後ろ向き

ゆる〜く薬膳ごはん

以前から料理はしていたのだが、

薬膳の勉強をし始めてから、たまに思いつきでやるだけだったのを週に1度は作るようになった。

 

薬膳の知識を活かしておじさんの症状に合ったものを、と言えたら格好が良いのだが、

いかんせん知識も料理の腕も足りず、

 

『季節のものが効能が良く

今の身体に必要なもの』

 

ということで、とりあえず旬の野菜を食べるようにしている。

旬のものは安いし。

少しの薬膳知識も合わせて。

 

今の月曜の夜に4,5品を作る。

金曜に週末分のメインのおかずを作れるとよいのだが、出来たり出来なかったり。

 

あまり無理して作っても、おじさんは好き嫌いが多く、頑張って作ったものをイヤイヤ食べられるのは腹が立ち精神衛生上よくないので今は無理せずのペース。

 

メインのおかずよりも、炊き込みご飯が1番

文句が少ないし手っ取り早いので最近は

よく作る。

 

少し太り過ぎだが筋肉はつけなければいけないので、リハビリの先生からのアドバイス

お肉は鶏ムネ肉を取るように。

 

副菜は旬の野菜を。

今回は菜の花

(おじさんは苦いものがピーマンしか食べれないのでこれは私が食べる)

 

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◾︎炊き込みご飯

ひじき、にんじんで血を補う

 

◾︎菜の花

苦味でデトックス

冬に溜まった余分なものを出す

イライラ、肌荒れにも

 

◾︎鶏肉

高タンパクで吸収率が高い

お腹を温め胃腸の調子を整える

食欲不振やむくみに

 

薬膳は栄養学とは違い、成分と効果ではなく、

中国の長い歴史のなかで、『食べること』を通じてどこに効くのか、どういった効能があるのか培われてきたもの。

 

それぞれの体質、症状に合わせて選択する。

 

今は自分の記録が目的なので、

へ〜、というくらいで見て下さい^_^

 

 

 

薬膳で変わる?新たな挑戦

おじさんが倒れてから5年半。

最初に思い描いていた回復度合いからは程遠い。

 

発症直後の回復期病院で3ヶ月みっちりリハビリをしたのだが、その直後に胆嚢炎になり

約1ヶ月入院。普通の人よりも長い入院。

 

その長い入院で多少ついた筋肉や感覚がリセットされたのが大きいのだろう。

 

なんてタイミングの悪いおじさんの体なんだ!

と、思っても仕方ないのであまり考えないようにしているのだが。

 

リハビリが進まない原因は便秘とそれに伴う腹痛が大きい。

このブログに何度となく書いている。

 

毎月定期検診に行っているので担当医師に相談し、薬を変えてみたりとするが、上手くはいかず。そのうちに相談する事もなくなった。

 

しかし、このままでは何も変わらん!

と思い立ち、ネットで探している中で薬膳に辿りついた。

 

薬膳とは簡単にいうと、

 

中医学(中国で発展した医学)の考え方に基づいて食材や中薬を組み合わせた料理。

そろぞれ個人の症状に合わせて食材や中薬を選び、病気にならない体づくり、不調の原因となる体質の改善を目指すもの。

 

西洋医学は病気になってからの対処療法が中心。

 

また、西洋医学の薬と違い自然由来のものなので体に優しく、緩やかに効いてくれるのだそう。

 

今おじさんが処方されている薬は7種類。

これ以上薬を増やしたくない。出来れば減らしたい。

そんな思いもあり、一昨年の冬に薬膳茶の講習を受け、本来なら去年の春から大阪の薬膳学校に通う予定だったのだが、幸か不幸かコロナ拡大と同じ時期。

おさまるのを待とうと思ったが見通しが全くつかない。通学を諦め、秋から通信教育での勉強を始めたのだが、

 

いやはやこれが難しい‼︎

医学なんだから難しいのは当然なのだが。。

 

慣れない言葉と漢字の多さに目が廻る。

なんとか挫折せずに継続勉強中。

 

そもそも料理をあまりしてこなかった私は、

薬膳料理を作るまでには全く至っていないのだが、通信とは別に最初に受けた薬膳茶の上のクラスの講習を受け、初級コースなら教えられる資格は取った。

お茶なら料理が得意ではない私もおじさんに作ってあげられるので、症状を見ながら飲ませているところだ。

行く行くは薬膳料理も作りたい。

 

今後は、おじさんの体調の変化や、効いた薬膳茶の記録としてもこちらに載せていきたいと思う。

 

来年の4月の中医薬膳師、できればその先に

国際薬膳師を目指して日々精進します。

 

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座薬と浣腸の違い。どちらを選ぶ?

久しぶりの投稿だけど、相変わらず便秘と腹痛に悩んでいる。

 

中2日でリシカルボン座薬を使って排便をするのだが、座薬を使わずに自力で出ることもあれば、1本入れても出ずに、再度座薬を使ったり、浣腸を使ったりもすることもある。

 

先日も排便で座薬を使ったがうまく出ず、

とりあえずベッドに戻ってこの後どうしようか思案。

座薬は簡単に入れられて、入れた後も楽に出るのだが、出たあとの腹痛がつらく、翌日も腹痛が続き車いすに乗れずで介護サービスを休むことが多い。

 

浣腸は注入する量を調節出来るので、出たあとの腹痛は楽。しかし、液なのでお尻の穴も筋肉、筋肉をうまく使えないおじさんはお尻の穴をきゅ、とするのも苦手。ポータブルトイレに移動するまでに漏れてきてしまうからこちらの処置が大変なのだ。

 

前々から座薬と浣腸は何が違うのか気になっていたので、ネットで調べてみた。

 

【座薬と浣腸の違い】

 

◾︎浣腸

グリセリンと水分のみの成分で、腸の浸透圧で便意を促す効果

 

浣腸の主成分は『グリセリン』が50%、『水』が50%
グリセリンは植物由来成分で、吸水性が強いため、直腸に入ると直腸内の浸透圧の関係で、腸壁から水分を引きよせ、その水分と浣腸の水分で便が柔らかくなる。

 

同時に腸壁に刺激が与えられることで、腸のぜん動運動が促されトイレに行きたくなる、いわゆる便意を催されるが、すぐに排便すると薬剤

だけ出てしまうことがあるので数分またなければならない。

 

ムネ製薬株式会社

浣腸って何?実は優秀な便秘薬|ムネ製薬株式会社

 

◾︎座薬

いくつか種類があるがリスカルボン座薬が

一般的らしく、

 

主成分は炭酸水素ナトリウムで腸内で炭酸ガスを発生させ、ぜん動運動を促して生理運動によって排便させる。

くすりのしおり

くすりのしおり | 患者向けわかりやすい情報

 

とのことだ。

 

肛門には便の内容を識別する感覚受容器があり、直腸にある内容物がガスと固形便と液状便の違いを識別し、液状のものにより反射を強く促す力があるらしい

(サンプリングレスポンス)

 

YouTubeで違いを説明する動画を見ると、

おじさんの便の特徴には浣腸がいいみたい。

 

この後浣腸を使い無事に終了。

その日は多少お腹の痛みは残ったけど、

翌日のデイサービスと定期検診は無事に行けた。

 

便の特徴や使用者の体の状態により、

人それぞれ、また、その日によって何がよいかは違うが、こういった情報を知ったうえで少しでも体の負担にならない選択をしていきたいと思う。

 

座薬や浣腸でみんな知っているけど、

違いてあまり知らないのではと思ったので。

 

ALS嘱託殺人の報道で感じること

最近の事件。

 

命を断つ依頼をした彼女の主治医のインタビューを読んだ。

以前このブログにも書いたNHKスペシャル

『彼女は安楽死を選んだ』を見てから変わっていった、とあった。

 

NHKスペシャル | 彼女は安楽死を選んだ

 

やはり、あのドキュメンタリーは死を意識する人間に対し、大きな影響を与えていたのだ。

 

おじさんも死に直面し、命は取り留めたものの人として当たり前のいろいろなものを持っていかれてしまった。

 

感情、考える、脳に障害はなかったので、

人としての尊厳、自尊心、誇り、どん底まで落ちていた。

 

「なぜ死ねなかったのか、神様は残酷だ。」

「もう自分で死ぬ事さえ出来ない。」

 

死を選んだ彼女とは違い、自分の努力で少しでもどん底から上がっていくことが出来るおじさんでさえ死を思う。

 

出来ることが出来なくなっていくことはどれだけ恐ろしいのだろう。

死に向かうことを日々実感する。

 

自分の人としての最期を自分で決めることは

悪なのか。

死を選ぶのは悪なのだろうか。

 

テレビでは、

この事件で障害や病気のある人間は生きている意味がない、と見られることがあってはいけない、と言っていた。

 

確かに、そんな風に見られることがあってはいけない。

でも、この事件でそういった見方になる人はいるのか?

 

殺人を肯定するのではない。

あってはいけない。当たり前のこと。

 

この事件の本質はそこではないのではないか。

 

自分の人生を選ぶ権利。

 

他人の痛みを本当にわかりはしないのだから。

 

 

 

 

糸状角膜炎がようやく終結

昨年の5月に罹った糸状角膜炎。

 

良くなったり悪くなったり、なかなか完治せず頭を悩まされていた。

 

目が痛くて開けていられないので、車いすに乗れずデイケアやデイサービスに行けない。

そうすると体力が今まで出来たことが出来なくなっていく。

 

負のループにはまっていた。

 

特に、11月末頃はずっと目が真っ赤で明らかに異常。

毎週のように病院に行き、酷い時は週3日も通っていた。

 

以前も書いたが、糸状角膜炎とは

 

角膜上皮の再生がうまくいかず、眼球表面に剥がれた角膜が糸状にぶら下がっている状態。

まばたきをする度に引っ張られて痛い。

 

除去涙液分泌が減少している場合によく起こり、原因不明のこともあるらしい。

 

おじさんは瞬きをするたびに痛がり、目を閉じている時だけが楽だったよう。

 

出来てしまった糸状角膜は病院で取ってもらうしか痛みを無くす方法はなく、目薬で角膜の再生を促進させ、角膜が剥がれる原因のドライアイ対策の人工涙液を頻繁に挿す以外に方法はない、と言われていた。

 

週3日通っていた時、先生に何とかならないものかともう一度聞く。

見てるこちらも痛そうで可哀想で藁にすがる思い。

 

試しに治療用コンタクトをつけてみますか、との提案が。

 

治療用コンタクトは、度も入っていない角膜を守るためのコンタクト。目の包帯みたいなものらい。

 

少し値段が高い、発注をしたら返品は出来ない、1箱3ヶ月分が入っていることから、病院にあるソフトコンタクトを2,3日着けてみて、ズレずに着けていられるかを試し、大丈夫そうなら治療用コンタクトをつけましょう、となった。

 

ソフトコンタクトを装着し、2、3日つけたままでもずれないし、痛がらないし問題なし。

 

病院にて治療用コンタクトを実際に装着。

 

人工涙液は継続点眼。

 

すると、翌日には目の赤みも引き、側からみても良くなっているのが一目でわかる!

 

この前も病院に行ったが、ほぼ完治。

しかし、まだ角膜自体が剥がれやすい状態なので今も継続装着中。

 

おじさんの目を考えると、完治してもすぐ悪くなりそう。着け続けようか検討中。

 

今回、長いことこの症状に悩まされた。

途中出口が見えなくて絶望的な気持ちになることもあった。

 

もっと早く提案してくれたらと思ったりもしたがようやく安定した生活を送れてほっとしている。

 

もし、もし同じように目の病気で悩まれてる人がいたら、治療用コンタクトというものがある、という事を知って頂ければと。

 

▪️詳細

値段は3ヶ月分セットで9000円。

1枚で1ヶ月継続装着可能。

ずれなければはずす必要なし。

ずれたりはずれた場合、もう1度装着し直せばいい。

 

感覚の共有

他人の痛みはわからない。

 

特に経験したことのない痛みを相手に伝えるのは難しい。

 

おじさんがどういう病気で、どういう薬を飲んでいて、血圧、体温、体重などのデータとしての状態は他人も理解出来る。

 

しかし、目に見えない感情や感覚は健常者同士でも理解し合えることは難しいだろう。

 

表情や仕草、声のトーン、会話においての微妙な間などで相手が何を考えているのかを感覚的に理解しようとする。

 

おじさんはどれも障害がある。

 

長く一緒にいる私でさえ、些細な表情の変化を読み取れるようになったのはここ1年くらい。

 

そんなおじさんを理解するには忍耐強く会話でのコミュニケーションをとることだ。

 

ゆっくりたどたどしく話す会話を遮ることなく聞いてあげる。

簡単なことのようで、これは結構忍耐がいる。

 

何が言いたいか。

 

おじさんの体調が安定しなくデイケア、デイサービスを休みがちな事に対して、介護職の方が

 

「頑張って行って下さいね」

 

と、安直に言うのはいかがなものか、と。

 

頑張れ、は精神論。

 

行けない原因に対して、具体的な対策や提案をするのが専門職の方の仕事ではないだろうか。

 

当然、利用者の突拍子もない希望を叶えるためのことをしろ、とは言わない。

 

でも、デイケアに行きたい。デイサービスに行きたい、という意思をサポートして欲しいのだ。

 

私は難しいことを言っているだろうか?

公的なサービスに求め過ぎなのだろうか?

 

次に会う時に伝えてみようと思う。

 

なにせ黙っていられないたちなので。

 

 

泌尿器科での検査結果

先週救急車で運ばれ、導尿をしてもらってから

は問題なくおしっこも出ていたので、予約してあった泌尿器科の検査の時に詳しく見てもらおうとなった。

 

以前、違う件で泌尿器科にかかった際に一応腎臓、膀胱のエコー検査をしてみましょう、という事で予約を入れておいたのだ。

 

エコー検査の結果は腎臓もきれい、膀胱にも残尿はないから問題はなし。

 

では、この前のおしっこが出なくなった原因はなんなのか。

 

先生の回答は、

 

前立腺が肥大しているところに溜まったウンチが膀胱を押し上げ、一時的におしっこが出なくなったのではないか、という。

 

ごくたまに、条件が重なるとこれが原因でおしっこが出なくなる事があるらしい。

 

救急車で運ばれた日は3日に1度、座薬を入れて排便をする日だったのだが、座薬を1つ入れても出ず、結果的に3つ入れてもウンチが出なかったのだ。

 

ウンチは降りてきたが、おしり手前で留まり、それが膀胱を圧迫したのだろう。

 

50歳前後から男性の8割は前立腺肥大になるらしく、大きさは1.5〜2.0倍になる。

 

エコー検査の結果おじさんもなっていた。

 

これくらいの大きさになるのは特別な事ではないので、特に薬を飲むこともない。

 

注意として、おしっこを我慢し過ぎると1.2週間出にくくなるので気をつけて、とのこと。

 

継続的におしっこが出なくなることはないが、今回のように突発的に出なくなった時のことを考えて、使い捨ての導尿セットを家に置いておき、出なくなった時は訪問看護に連絡をしておしっこを取ってもらえるようにしておくことに。

 

とりあえず原因もわかったし、導尿キットももらったし一先ず安心。

 

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今回はおじさんも私も、あたり前におしっこが出ることがどんなに喜ばしいことかを再認識させられた出来事だった。

 

おじさんにはたくさん水分を取ってもらって、おしっこもウンチも面倒くさがらずに手伝ってあげなければいけないな。